ハワイではチップが必要!シーン別の相場や渡し方、注意点などについて解説
ハワイを含めたアメリカでは、レストランやタクシーなどのサービスを利用した際に「チップ」を渡すことが一般的です。日本では馴染みがない文化であるため、「どんな場面で渡せばよいの?」「チップの相場はいくら?」など旅行時にわからないことも多いでしょう。
今回の記事では、ハワイを含めたアメリカのチップ相場や渡し方、支払う際の注意点などについて解説します。
どうしてハワイではチップが必要なの?
ハワイを含めたアメリカでは「チップ」の習慣が日常的に存在します。このチップとは、レストランやホテル、タクシーなどのサービスを利用した際、心づけとして従業員に渡すお金のことです。
ハワイなどアメリカのサービス業では、チップの受け取りを前提として賃金が低く設定されています。受け取ったチップには納税の申告義務があり、サービス提供者からすると大切な収入源です。そのため、旅行者もアメリカでサービスを受けたらマナーとしてチップを渡しましょう。
シーン別に紹介!チップの相場と渡し方
具体的なシーンごとのチップ相場や渡し方をまとめました。ハワイへ旅行した際の参考にしてください。
(1)交通機関
タクシーのチップ相場は「乗車料金の10〜20%」です。ドライバーが荷物を運んでくれた場合は、荷物ひとつにつき「1ドル」を目安に追加します。目的地に到着し、荷物を受け取ったタイミングでチップを渡しましょう。配車アプリのUberやLiftなどを利用した際は、現金ではなく降車後にアプリ上で支払うことが一般的です。
空港のタクシー配車やレンタカーシャトルを利用した場合はチップ不要ですが、荷物を運んでもらったら、荷物ひとつにつき「1ドル」程度を渡しましょう。
(2)ホテル
ホテルでは以下のように、チップを渡す場面が多いためチェックしておきましょう。
・チェックイン直後:部屋まで荷物を運んでくれたタイミングで、荷物ひとつにつき「1〜2ドル」を渡す
・ベッドメイキング:滞在中は毎日チップを渡す。宿泊者ひとりにつき「1〜2ドル(高級ホテルは3〜5ドル)」が相場。連泊時は1日ごとにチップを部屋に置いておく
・バレーパーキング:車を1回受け取るごとに「2〜3ドル(高級ホテルは5ドル程度)」を渡す
ルームサービスについては、宿泊料金にチップ代が含まれているケースもあるため、チップは不要です。含まれていなければ「10〜20%」を渡しましょう。
(3)レストランやカフェ
一般的なレストランやカフェのチップ相場は「食事料金の15〜20%」です。食事後にテーブルで会計をした際、食事料金と合わせて渡しましょう。高級店の場合は「20〜25%」が目安です。お店で期待以上のサービスを受けたり料理に満足したりした場合は、相場より多く渡すとよいでしょう。
ホテル内のレストランやBarでお酒を買った場合は、ワンドリンクあたり「1〜2ドル」をバーテンダーに渡しましょう。
クレジットカードで支払う場合は、伝票にチップ代を書く欄があるため、忘れずに記入しておきます。
(4)美容サロン(ヘアサロンやネイルサロンなど)やスパ
美容サロンやスパのチップ相場は「総額の15〜20%」です。お店によってはチップ代が事前に組み込まれているため、しっかり伝票を確認しましょう。
(5)ツアーなどのアクティビティ
旅行会社が運営するオプショナルツアーの場合は、参加料金にチップ代が含まれていることが多いです。
ただし、ツアー先のクオリティに満足したらその都度チップを支払ってもOKです。例えば、ツアーに組み込まれているショーに感動した場合は、出演者に別途でチップを渡してもよいでしょう。また、ツアーガイドのサービスに満足したなら、帰り際にお礼としてチップを渡すのもありです。
チップが不要なケースは?
サービス業であっても、以下の場合は基本的にチップは不要です。
- 市が運営するバス
- トロリーバス
- ファーストフード店
- スーパーマーケットやコンビニなどの小売店
- レンタカースタッフ
- テイクアウトサービス
- ツアーデスク
- フードコートでの食事
- Airbnbの利用時
- 病院や銀行窓口の利用時
ただし、「スーパーで買い物袋を車まで持ってきてくれた」「商品を丁寧に包装してくれた」など、特別にサービスしてもらったのであれば、チップを渡してもよいでしょう。
支払い前に要確認!チップの注意点について
チップを支払う際は以下の点に注意しましょう。
(1)チップ代を記入する際は数字を改ざんされないよう気を付ける
クレジットカードなどの支払いでは、伝票にチップ代を記入します。稀に記入した数字が改ざんされるため、「数字の前に”$”を付ける」「記入欄に空白を作らない」などの工夫によって防止しましょう。
(2)チップ代が支払い料金に含まれているかをチェックする
レストランなどのお店では、支払い料金にチップ代が含まれているケースがあります。伝票に「Tip included」「Gratuity included」などと記載されていればチップ代込みの料金であるため、誤って支払わないよう注意しましょう。
(3)原則としてチップはお札で支払う
チップをコインで支払うと、相手が失礼に感じるケースもあるため注意しましょう。
(4)チップを支払わないと「サービスに不満がある」と捉えられてしまう
アメリカにおいてチップは、サービスへの対価として支払われます。そのため、チップを支払わないと「サービスに不満がある」という意思表示になってしまい、トラブルに発展することもあるため注意しましょう。
まとめ
チップは日本では馴染みがない文化です。しかし、ハワイを含めたアメリカでは、サービスへの対価として日常的に支払われています。支払わないとトラブルに発展することもあるため、ハワイへ旅行した際は忘れずにチップを渡しましょう。
(ライター 高橋菜奈)